グラデーションとは・・・・
グラデーションカットは、よく聞くワードですが、あまり分からないと言う方も多いかと思います。グラデーションとは、英語の意味では「階段、ぼかし」です。グラデーションカットとは、上下の幅の狭い細かい段差をつけたカット方法のことです。
サイドの髪の毛を指で掴み、まっすぐ床に平行に引き出したとき、上部の髪の毛が長く、下部の髪の毛が短くなるようにカットします。すると、髪を下にときつけた時に 、毛先に幅の狭い段差ができます。
ボブやマッシュヘアなどは主にグラデーションカットが使われています。グラデーションカットは、毛先に大きな段差がつかないので、丸みとボリュームのあるスタイルに仕上がります。
グラデーションカットの印象としては、レイヤーカットなどと比べると、ボリュームと丸みがあり、優しい女性的な印象を与えます。ワンレングスカットは、毛先を全て揃えたカットになりますので、角ばった印象ですが、そこにグラデーションカットを入れる事で角は、なくなり丸みを出すことができます。
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グラデーションカットの特徴・・・・
グラデーションカットは、特にショートスタイルの長さで用いられる事が多いです。グラデーションボブ、通称「グラボブ」と言う言葉があるほど、ショートスタイルのボブカットとの相性は良いものだと思います。
アニメだとちびまる子ちゃんやサザエさんのワカメちゃんや、芸能人だとふかわりょうやバナナマン日村などを思い出します。
ヘアカラーでも印象は変わり、ダークカラーだと大人っぽく、ライトカラーだとポップな若い仕上がりになります。スタイリングでも動きを出して軽い印象に仕上げたり、束感はあまり出さずに重めにしても随分、印象は変わります。
自分好みの襟足を作るには・・・・?
自分がどのようなヘアスタイルにしたいかが、まず大事です。したいヘアスタイルが見つかれば、必然にえりあしの長さも決まってきます。
ウルフスタイル系や外ハネの襟はレイヤーやハイレイヤーになっていることが多いですし、マッシュ系のスタイルはグラデーションが多いです。グラデーションの中でも角度、残し具合によって膨らみ方や重さが変わってきます。
極端にえりあしだけ特徴的でも違和感があるので、全体のスタイルやバランスに合わせることが大事だと思います。
step1 クセをとり、ドライカット
カットをする前にまず髪の毛の癖を取りましょう。水スプレーで髪の毛の根元から濡らします。もしくは、シャンプーをします。髪の毛先だけでなく、根元から癖をとることが大事です。
一度濡らした髪の毛を乾かしてカットしましょう。濡れた状態でカットをしても良いですが、乾いた状態のドライカットの方がとても仕上がりイメージが分かりやすいです。
くせ毛の方は乾かしてから、カットすることを特にオススメします。髪の毛は濡れると伸びて長く見えるの対し、乾くとくせ毛が縮み短く見えます。
セニングの時も濡れている時と乾いている時とでは、大きく変わります。濡れている時は、束感ができて軽い感じになりますが、乾いた時は、そろったようになり重い感じになります。なので・・・濡れたままでカットすると、仕上がった時に最終的なイメージよりやや短く、やや重めで束感もあまり目立たなくなります。
濡らして乾かす。その一手間だけで、失敗する確率はかなり下がります。。普段ヘアアイロンなどでくせ毛を伸ばす方はヘアアイロンで髪の毛を伸ばしてからカットするのも1つの手ですね。
step2 グラデーションカット
始めに後ろから見た時のにどのぐらいの長さにするか、ガイドを作りましょう。首が見えるぐらいに首の上でカットをするのか?首が隠れるぐらいに首の下でカットをするのか?
櫛で髪の毛を真っ直ぐおろし、チョップカットでカットしていきます。後で毛量調整をすると、見た目が短くなったように見えるので、最終的なイメージよりもやや長く(0.5㎝〜1㎝ぐらい長め)カットしておくと良いです。
襟足のアウトラインは、真っ直ぐズバッとカットするのではなく、やや円を書くようにカットする方が角が出来ず自然な丸みができます。
襟足とサイドを繋げる。
襟足のガイドとサイドを繋げて行きましょう。耳下の髪の毛とみつ襟を繋げます。
みつ襟とは、襟足の1番端の角の部分です。ここが襟足とサイドを繋ぐガイドとなります。
みつ襟はつい見失って短くしすぎたり、逆に残しすぎたりしやすいところです。短くしすぎると後ろから見た時に長細い襟足になりますし、残しすぎると、横に幅広い襟足になります。
ガイドで失敗してしまうとバランスの悪い襟足に仕上がってしまうので、三面鏡で確認しながら慎重にカットしましょう。
利き手の反対の手「逆手」を櫛のように使い、髪の毛を自然に下に撫で下ろします。
みつ襟の場所が確認できたら、サイドとみつ襟を繋げてカットしましょう。
逆サイドも同じ様にカットします。
グラデーションを入れる。
襟足のガイドとサイド〜みつ襟のガイドができましたね。次は、ガイドを見ながらグラデーションを入れていきましょう。始めに紹介しましたが、グラデーションカットとは幅の狭い段のことです。上下の幅の狭い細かい段差をつけます。
髪の毛を指で掴んで真っ直ぐ平行に引き出したとき、上部の髪の毛が長く、下部の髪の毛が短くなるようにカットします。すると、髪を下にときつけた時に 、毛先に幅の狭い段差ができます。重さも残りつつ丸みのあるシルエットが仕上がります。
そして、グラデーションカットに対してレイヤーカットは上の髪が短くしたの髪の毛が長くなります。なので、上の髪の毛を切りすぎるとグラデーションではなく、レイヤーになってしまいます。髪の毛の引き出す時の角度を意識して、髪の毛を引き出しカットしましょう。
この時の引き出し角度で丸みや重さ全体のバランスが決まります。上の髪の毛を残し、あまり角度をつけないとより重いシルエットになりますし、上の髪の毛を短くしていき、角度をつけていくと丸みを残しつつ軽いシルエットになっていきます。
注意点は、ガイドの髪の毛を絶対に切らないようにしましょう。ガイドを切ってしまうとシルエットがどんどん短くなります。
step3 セニング毛量調整
襟足のベースカットは出来ましたか?ベースカットが出来たらセニング、梳きバサミで梳いていきます。
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梳きバサミは、どんな種類が良いのか?
一般的に販売しているもの、薬局やコンビニ、ホームセンターなどに売っていると思いますが、約30%ぐらい梳くことができる梳きバサミです。値段は3000円前後ですね。
プロ使用の梳きバサミだと10%の梳きバサミや50%〜70%の梳きバサミがあります。値段はさまざまですが、10000円以上の物がよいかと思います。プロ仕様だと同じ30%の梳きバサミでも切れ味がよく、引っかかりが少なかったり、ハサミの不自然なラインがつきにくかったりします。
始めての方は30%ぐらいの梳きバサミで十分です。50%の梳きバサミだとたくさん梳くことができて早くできますが、梳きすぎて短くなりすぎたり円形脱毛症のように穴があいしまったりする可能性があります。
梳きバサミの手順。
2㎝幅で横にスライスをとり、ピンやダッカールで止めます。もしくは、指などで押さえても良いです。(下の図参考)
梳きバサミは真横に入れると、ハサミのラインがつきやすいので、斜め45°に入れるとより自然な仕上がりにます。三面鏡で後ろを確認しながら外側から中央に向かって切り進んで行くと良いです。
上の参考図のパネル①番から梳きます。外側から中央へ向かって梳きますが1束づつ丁寧に梳きます。1束に対して根元→中間→毛先と梳いていきます。1束できたら1つ中央に移動し、根元→中間→毛先と梳きます。
重めに残しより丸みを残したい方は→あまり梳かない
丸みの中にも束感を出したい方は →しっかり梳く
パネルの①番が終われば順番にパネル②番、パネル③番と梳きます。襟足は見えない所なので難しいですが、三面鏡で見ながら手で触りながら、全体に均等に梳くことが大事です。
鏡で見ずに感覚で梳くと梳き加減がバラバラになったり、梳きすぎて穴が空いてしまったりするので気をつけましょう。
襟足全体を梳けましたか?では、最後にチェックをしてみましょう。
鏡を見て手で触りながら質感、長さが左右対象になっていますか?サイドとの繋がりはできていますか?ブラント感(ぱっつんなライン)は出てないですか?
どうですか?貴方の好みの襟足はできましたか?
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