すきバサミで全体の毛量を減らす方法。髪の毛を梳くやり方。メンズ編

自宅で御家族や友達をカットする時、一番敷居が低いのが 「すきバサミで髪の量を減らす」ではないでしょうか?すきバサミで毛量を減らすくらいならできるだろう、大丈夫だろうと挑戦しやすいわけです。「前髪だけ自分で梳きました」とか「奥さんにサイド(耳上の辺り)をすいてもらった」という声をよく聞きます。もちろん失敗談も多々・・・。

そこで今回は梳きバサミを使った全体の梳き方をご紹介します。ワンポイントだけ梳いて軽くしても、他の多いところが気になる・・・ともなり兼ねません。全体をバランス良く梳いただけで切りたてのようなヘアスタイルに見えたりします。是非最後まで読んでいただければと思います。

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すきバサミの種類

すきバサミを用意してくださいと言ってもどんなものを用意すれば良いか困ると思います。


↑普通の刃とクシ状になっている梳きバサミ。


↑どちらもクシ状になっている梳きバサミもあります。

両方クシタイプのほうが梳いた時に線が入りにくいので失敗しないのですが、ホームセンター等で売っている梳きバサミは、普通の刃とクシ状の方だと思います。どちらの梳きバサミでもちゃんといい感じになりますのでご安心ください。

梳きバサミによって減らす毛量の%が違う

次にすきバサミは何パーセントの毛量を減らすのかで使い分けたりします。私は30%と15%の2本を使っていますが、失敗しにくいのは 15%のほうです。すこしずつ減らした方が安全です。

ただこれも市販で売っている物では、何%減らしますとは書いていない物が多いので、実際に使わないとわからないかもしれません。できればそういう数字が記載しているものを選びたいですね。

人気の梳きバサミ

髪のどの辺りから梳くかで感じが変わる
髪の毛の根元から梳くのか、毛先だけ梳くのかで全然仕上がりが変わってきます。


↑これは根元をすいた状態です。かなり毛量を減らす事ができ、スッキリしますが、中に短い毛を作るため、場所によっては毛が立ってくる可能性があります。頭のどこのエリアの毛の根元を梳くのか考える必要があります。


↑これは毛先の3分の1だけをすいた状態です。毛量はあまり減らさず、おさまり良くしたい場所に使います。おおまかに言うとこんな感じですが、ちょうど真ん中から梳いたり、根元よりも少し手前を梳く等、微調整する時もあります。

目的によってすきバサミの入れ方を変える

すきバサミの入れる角度によって仕上がりも変わってきます。


↑こういうふうに 頭皮に対して平行に根元の方からすきバサミを入れるとたくさん毛量を減らせます。更に均等に減らすことができます。ただ、かなり量を減らすことのできる梳きバサミでこれをすると入れたラインがくっきりと出てしまう事があります。


↑それに対してこちらは 頭皮に対して垂直に近い斜めのラインですきバサミを入れるとたくさん梳いた所と少ししか梳いていない所が混ざって良い感じになります。この切り方は中間から毛先に使う事が多いです。すきバサミを入れたラインがわかりにくく馴染みやすいです。

★使い方としては毛量の多いところは根元から頭皮に対して平行に。そんなに多いと感じないところは、髪の中間から毛先にかけて斜めにすきバサミを入れて馴染ませるといいですね。

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実際に梳きバサミで梳く前にブロッキングする。

今回カットするのはこのウィッグです。さあ実践していきましょうと言いたい所ですが、先にある程度イメージしやすくするため、ブロッキングをやっておきます。ブロッキングとはカットをしやすくするために髪をブロック状に分けとっておくことを言います。


↑このような感じにダッカールで髪を分けとります。1番上のブロックをオーバーセクション、真ん中の後頭部の辺りをミドルセクション、1番下のブロックをアンダーセクションと呼びます。

最初にミドルセクションから梳いていきます。ミドルセクションが1番毛量が多くて、1番梳いてもいい場所で全体のバランスを取りやすいためです。


全体的に見るとこんな感じで梳きます。

ではエリア別に解説していきます。

ミドルセクションの梳き方

↑ミドルセクションで1番多く感じるのは耳裏なので、そこから梳いていきます。

縦スライスで引き出します。縦スライス、横スライスが分からない方は「子供カットをするために知っておくべき3つの知識と3つの技術」にコームの使い方、スライスの取り方が載っていますのでご参考にしてください。


↑この図のように多い部分は根元から毛先にかけて何度かハサミを開閉していきます。

この時、同じ所にハサミを入れないようにします。少しずつ毛先の方にずらしていくのです。同じ所にハサミを入れるとそこだけ凄く量が減りすぎて馴染まなかったり、穴があいたようになります。

さて耳裏を梳き終わったら、ミドルセクションの残りのエリアは 全て毛束の中間くらいから毛先にかけて梳いていきます。角度は頭皮に対して平行で良いです。これでミドルセクションのすきは終了とします。

すきバサミの失敗例


↑すきバサミで失敗するとこんな感じになります。

同じ所に何度もハサミを開閉した結果です。なぜ同じ所で開閉してしまうのか、それはコーム(櫛)で 梳いた毛をときつけて落としていないからです。すきバサミを入れても梳いた毛がまだ髪にひっかかって落ちていません。毛が減っていないと勘違いしてしまうわけです。そこをコームで何度かときつけると梳いた毛が落ちます。そうするとどれだけ毛量が減ったか確認することができます。特に失敗したらバレてしまう、前髪は気をつけましょう。

アンダーセクションの梳き方

さてミドルセクションの次はアンダーセクションを梳いていきます。

アンダーセクションは毛先の3分の1くらいから。横スライスです。上から下にコームでといてハサミは斜めに入れます。


↑馴染まない場合は ここのエリアを中間から梳きます。縦スライスで良いです。ミドルセクションとアンダーセクションのつなぎ目を梳くことによって馴染みます。

オーバーセクションの梳き方


まず上の図の②の部分を梳いていきます。

オーバーセクションは縦スライスで中間から毛先まで頭皮に対して平行ラインで良いです。このエリアの前髪以外を一周するように梳いていきます。


↑次に①のエリアであるトップ(頭の1番出ている辺り)は このように引き出して中間から平行ラインで何度か入れた後、毛先は斜めに入れるとちょっとギザギザな感じになって良いと思います。


↑最後に前髪を含めた揉み上げからのラインの毛先を斜めに入れて・・・

完成です。どうでしたか? できましたでしょうか?毛量の多い方だと少し時間かかるかもしれません。毛量の少ない、お子様でしたら結構簡単に良い感じになるのではないでしょうか。あくまでこれはメンズの梳き方なので女の子のカットには(ショートならOK)使わないようにお願いします。

今まで適当に梳きバサミを使っていた方もこの記事を読んで意識しながらカットすると断然仕上がりがかわりますよ。

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